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幸せな女 [詩]
このところ。。。
朝晩と昼間の温度差に
身体が耐えきれなくて。。。絶不調。。。
ブログの更新も
コメントのお返事も
遅れてしまってすみませんでした。
あら?
毎度のことでしたね(笑)
ようやく少し、身体がなれてきたかなぁと思っていれば
今日は雷と雹。。。
それに竜巻に注意って???
まぁ。。。自然にはかないませんが。。。
自分なりに対策をと思いました
けれど。。。
丈夫な建物の中に避難って?
ウチ。。。木造だし。。。
畑の中の一軒家だし。。。
逃げ場所なんてないじゃん (T_T)
あたりが暗くなり
雷が鳴って、停電して。。。
その間。。。
「私はどうしていたか。。。」と言えば。。。
毛布をかぶって家じゅうをウロウロと
どこが一番安全か?
などと考えながら彷徨い歩いていました。。。
なんだか、子供みたい!!!
全然、対策になってませんね(笑)
それでも、この疲労感。。。
どれだけテンパっていたんでしょう
昔はもう少し。。。大人だったような気がします
少なくとも。。。今よりは
完全に後退!!!
先日のブログに
以前書いた曲の歌詞を載せてみました
その時に出しっぱなしていた作曲ノートの中に
高校生の時に書いた曲を今日。。。発見!!!
懐かしいっす
あきらかに。。。
この曲を書いていた時のほうが
私は今より大人だったなぁ。。。
では、今日は。。。そんな大人な私の
ひねくれた恋の曲を。。。載せてみようかと思います
また、例によって歌詞のみのお届けとなります
タイトルは。。。
「幸せな女」
『幸せな女』
ねぇ。。。
恋を見つけたの
心だけ置き去りに
甘く甘く飾られた
きれいな恋を
流されるそのままに
心のドア閉めながら
遠い目をして笑えば
ぬくもりが降るわ
今もあなたを愛してる
心の中にシークレット
隠し通せば誰も
傷つかない
言われるままに微笑んだ
「幸せな女」がいる
したたかに時を過ごせば
「幸せな女」になる
ねぇ。。。
少し疲れたの
休む場所欲しかった
あなただけが好きなこと
変われないけど
目の前にあるぬくもりを
掴んでいたわロンリネス
そんな私を誰か
責めたててよ
ひかれる腕についてゆく
「幸せな女」がいる
心の奥は冷えたまま
「幸せな女」になる
したたかに時を過ごせば
「幸せな女」と。。。なる

なんと。。。すさんだ高校生なんでしょ。。。
夢なんて。。。見たもん勝ち
恋だって。。。したもん勝ち
あきらめるなんて、50年早いわよ!!!
と今の私なら言ってやるかもしれません
それにしても。。。
懐かしいなぁ。。。

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朝晩と昼間の温度差に
身体が耐えきれなくて。。。絶不調。。。
ブログの更新も
コメントのお返事も
遅れてしまってすみませんでした。
あら?
毎度のことでしたね(笑)
ようやく少し、身体がなれてきたかなぁと思っていれば
今日は雷と雹。。。
それに竜巻に注意って???
まぁ。。。自然にはかないませんが。。。
自分なりに対策をと思いました
けれど。。。
丈夫な建物の中に避難って?
ウチ。。。木造だし。。。
畑の中の一軒家だし。。。
逃げ場所なんてないじゃん (T_T)
あたりが暗くなり
雷が鳴って、停電して。。。
その間。。。
「私はどうしていたか。。。」と言えば。。。
毛布をかぶって家じゅうをウロウロと
どこが一番安全か?
などと考えながら彷徨い歩いていました。。。
なんだか、子供みたい!!!
全然、対策になってませんね(笑)
それでも、この疲労感。。。
どれだけテンパっていたんでしょう
昔はもう少し。。。大人だったような気がします
少なくとも。。。今よりは
完全に後退!!!
先日のブログに
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その時に出しっぱなしていた作曲ノートの中に
高校生の時に書いた曲を今日。。。発見!!!
懐かしいっす
あきらかに。。。
この曲を書いていた時のほうが
私は今より大人だったなぁ。。。
では、今日は。。。そんな大人な私の
ひねくれた恋の曲を。。。載せてみようかと思います
また、例によって歌詞のみのお届けとなります
タイトルは。。。
「幸せな女」
『幸せな女』
ねぇ。。。
恋を見つけたの
心だけ置き去りに
甘く甘く飾られた
きれいな恋を
流されるそのままに
心のドア閉めながら
遠い目をして笑えば
ぬくもりが降るわ
今もあなたを愛してる
心の中にシークレット
隠し通せば誰も
傷つかない
言われるままに微笑んだ
「幸せな女」がいる
したたかに時を過ごせば
「幸せな女」になる
ねぇ。。。
少し疲れたの
休む場所欲しかった
あなただけが好きなこと
変われないけど
目の前にあるぬくもりを
掴んでいたわロンリネス
そんな私を誰か
責めたててよ
ひかれる腕についてゆく
「幸せな女」がいる
心の奥は冷えたまま
「幸せな女」になる
したたかに時を過ごせば
「幸せな女」と。。。なる

なんと。。。すさんだ高校生なんでしょ。。。
夢なんて。。。見たもん勝ち
恋だって。。。したもん勝ち
あきらめるなんて、50年早いわよ!!!
と今の私なら言ってやるかもしれません
それにしても。。。
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パラダイス [詩]
ウチのだんな様は
見た目はかなり派手ですが
内面は。。。
結構、ネガティヴなところがあります
たとえば。。。
私が
大地震が来たらどうしよう
富士山が噴火したら???
竜巻に襲われたら?
人工衛星がおウチに落ちてきたら?
とひたすら騒ぎたてても
無言。。。
でも、心の中では
その時は。。。終わりだ!!!
と思っているみたいなのです
あの震災以来。。。
地震がくるたびに
「とうとう今日で終わりだと思った。」
などとさりげなく?つぶやいたりしています
先日。。。
家庭用の線量計。。。を買いました
私は。。。
このあたりは、線量は低いけれど
吹き溜まりや側溝など
部分的に線量の高いところがありそうなので
その場所を知っておけば
近寄らないですむ。。。
という気持ちでした
でも、だんな様は
政府の言うことは信じられない
世の中、もっとずっとひどいことになっていて
この辺りも絶望的に線量は高くて
それを確認して
最悪の事態を覚悟しよう。。。
という気持ちでいたらしいです(¬_,¬)フッ
家の中と外。。。
意外と低線量だったので
めちゃ。。。喜んでました
そんな性格のだんな様です
自営業。。。
しかも、この不景気。。。
毎日、最悪に最悪を重ねた予感の中で
過ごしています。。。たぶん
そのせいで
ストレスもたまりまくり。。。
だと思います
ずいぶん昔の話ですが
お店を出したばかりの頃
だんな様は。。。
胃痛に悩むこととなりました
昔から、心配事があると
胃にくるタイプでした
その時は。。。
胃潰瘍ということでした。。。
ストレスは、ためないでくださいね。。。
と医師の言葉
っで。。。
もうちょっと気楽にやったら???
と思った私は
その思いを曲にしてみました
タイトルは。。。
「パラダイス」
線量計の値を見つめ
ほっとしているだんな様を見ていたら
この曲を思い出したので
今日は。。。
その歌詞を載せてみたいと思います。。。
「パラダイス」
何をそんなに浮かない顔しているの
ため息の数だけ幸せ逃げる
あなたの背負い込んだ重たすぎる
責任感て奴と昇天でもするつもり?
この広い宇宙の中
ただ生まれて消えてくだけ
何を感じ生きてみても
つかの間さ まぼろしさ
走り続けることも
悪くないわ素敵だもの
だけどそんなに苦しいなら
裏切っちゃえ。。。
そんなこと死んでも出来ないなんて
そこがあなたの一番良いとこだけど
それならいっそ付き合ってあげよか?
荒波の中に二人 身を投げて
荒れ狂う波にのまれ
力尽きて漂っても
流れ着いた場所がいつも
不幸とは限らない
人生はあやふやなゲーム
何がいいかわからないわ
負け犬を待っているのは
パラダイス。。。かも
この広い宇宙の中
ただ生まれて消えてくだけ
何を感じ生きてみても
つかの間さ まぼろしさ
生真面目なあなただから
もう少し力を抜いて
負け犬を待っているのは
。。。案外。。。
パラダイスかも
(。v_v。)ペコ
お粗末さまでした!!!

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見た目はかなり派手ですが
内面は。。。
結構、ネガティヴなところがあります
たとえば。。。
私が
大地震が来たらどうしよう
富士山が噴火したら???
竜巻に襲われたら?
人工衛星がおウチに落ちてきたら?
とひたすら騒ぎたてても
無言。。。
でも、心の中では
その時は。。。終わりだ!!!
と思っているみたいなのです
あの震災以来。。。
地震がくるたびに
「とうとう今日で終わりだと思った。」
などとさりげなく?つぶやいたりしています
先日。。。
家庭用の線量計。。。を買いました
私は。。。
このあたりは、線量は低いけれど
吹き溜まりや側溝など
部分的に線量の高いところがありそうなので
その場所を知っておけば
近寄らないですむ。。。
という気持ちでした
でも、だんな様は
政府の言うことは信じられない
世の中、もっとずっとひどいことになっていて
この辺りも絶望的に線量は高くて
それを確認して
最悪の事態を覚悟しよう。。。
という気持ちでいたらしいです(¬_,¬)フッ
家の中と外。。。
意外と低線量だったので
めちゃ。。。喜んでました
そんな性格のだんな様です
自営業。。。
しかも、この不景気。。。
毎日、最悪に最悪を重ねた予感の中で
過ごしています。。。たぶん
そのせいで
ストレスもたまりまくり。。。
だと思います
ずいぶん昔の話ですが
お店を出したばかりの頃
だんな様は。。。
胃痛に悩むこととなりました
昔から、心配事があると
胃にくるタイプでした
その時は。。。
胃潰瘍ということでした。。。
ストレスは、ためないでくださいね。。。
と医師の言葉
っで。。。
もうちょっと気楽にやったら???
と思った私は
その思いを曲にしてみました
タイトルは。。。
「パラダイス」
線量計の値を見つめ
ほっとしているだんな様を見ていたら
この曲を思い出したので
今日は。。。
その歌詞を載せてみたいと思います。。。
「パラダイス」
何をそんなに浮かない顔しているの
ため息の数だけ幸せ逃げる
あなたの背負い込んだ重たすぎる
責任感て奴と昇天でもするつもり?
この広い宇宙の中
ただ生まれて消えてくだけ
何を感じ生きてみても
つかの間さ まぼろしさ
走り続けることも
悪くないわ素敵だもの
だけどそんなに苦しいなら
裏切っちゃえ。。。
そんなこと死んでも出来ないなんて
そこがあなたの一番良いとこだけど
それならいっそ付き合ってあげよか?
荒波の中に二人 身を投げて
荒れ狂う波にのまれ
力尽きて漂っても
流れ着いた場所がいつも
不幸とは限らない
人生はあやふやなゲーム
何がいいかわからないわ
負け犬を待っているのは
パラダイス。。。かも
この広い宇宙の中
ただ生まれて消えてくだけ
何を感じ生きてみても
つかの間さ まぼろしさ
生真面目なあなただから
もう少し力を抜いて
負け犬を待っているのは
。。。案外。。。
パラダイスかも
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もうすぐ、七回忌。。。 [日々のこと]
10年。。。
だんな様のおかあさんと同居しました。
突然、くも膜下出血で倒れ
亡くなってしまうまで。。。
仲の悪い。。。嫁と姑でありました。
喧嘩もたくさんしましたし
最後の最期まで。。。
わかりあうことはできませんでした。
それでも。。。
家族でした。
かけがえのない家族でした。
それを知ったのは
お義母さんが亡くなってから。。。
家族の中にぽっかりと空いてしまった穴を
どうにも埋められない自分に気づいた時でした。
遅すぎました。。。
突然の死だったので
ありがとうもさよならもなし。。。
洗濯物も干したまま
ちょっと買い物に行ったきり
そのまま帰らなかったお義母さん。。。
5月3日
七回忌の法要があります。。。
その準備に追われておりますが
もう。。。七回忌。。。
未だに。。。
長い買い物をしていたお義母さんが
ひょっこり戻ってくるような
そんな気がしてなりません。。。
お義母さんが亡くなった頃
書いた小説。。。
以前、UPしましたが。。。
今日は。。。
リンクを貼らせていただきます。。。
ちょっと長いですけど
もしよろしければ。。。
お読みください。。。
春待ち りこ。。。
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だんな様のおかあさんと同居しました。
突然、くも膜下出血で倒れ
亡くなってしまうまで。。。
仲の悪い。。。嫁と姑でありました。
喧嘩もたくさんしましたし
最後の最期まで。。。
わかりあうことはできませんでした。
それでも。。。
家族でした。
かけがえのない家族でした。
それを知ったのは
お義母さんが亡くなってから。。。
家族の中にぽっかりと空いてしまった穴を
どうにも埋められない自分に気づいた時でした。
遅すぎました。。。
突然の死だったので
ありがとうもさよならもなし。。。
洗濯物も干したまま
ちょっと買い物に行ったきり
そのまま帰らなかったお義母さん。。。
5月3日
七回忌の法要があります。。。
その準備に追われておりますが
もう。。。七回忌。。。
未だに。。。
長い買い物をしていたお義母さんが
ひょっこり戻ってくるような
そんな気がしてなりません。。。
お義母さんが亡くなった頃
書いた小説。。。
以前、UPしましたが。。。
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ちょっと長いですけど
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春待ち りこ。。。
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屋上 [小さなお話]
すい臓がん
見つかったときには手遅れ
もっとも。。。
初期のすい臓がんを見つけるのは
至難の技
沈黙の臓器
がん告知をされても
特に悲しくなかった
俺の人生。。。
まぁ、そんなものかと思っただけ
そういえば。。。今まで
俺は生きたいと
心から願ったことなど
一度もなかったような気がする
特に死ぬ理由もなかったので
とりあえず、生きている
いつも、そんな気持ちでいた
だから、死ぬことなど怖くない
結婚はしていない
子供もいない
父も母もとっくに亡くなって
天涯孤独
俺がいなくなったところで
世の中の何一つ変わらないさ
とりあえず俺は、仕事をやめた
老後のための貯金があった
決して多いわけでもないが
老後がないなら
無理して、仕事をすることはない程度の蓄えはある
だが、仕事がないと時間を持て余す
俺の唯一の趣味
大人になってから始めたピアノ。。。
いつか、「トライメライ」が弾けるようになりたかった
あの美しい旋律が好きだ
今から必死に練習したら
死ぬまでには弾けるようになるだろうか。。。
ふとそんなことを考えた
だが。。。やめた
たとえ弾けるようになったとしても
誰に聴かせるまもなく
俺は死ぬだろう。。。
何もかも。。。無駄に思えた
そんなとき。。。
あの地震と津波
友人の妻が津波で流され亡くなった
遺体は、幸いにもすぐに見つかったらしい
葬式の晩
友人は言った
「ウチのやつ。。。
きっと、びっくりしたと思うわ
なんの準備も覚悟もないまま
突然、死ぬことになってしまって
心残りもたくさんあったろうに
でも、まだ。。。
遺体さえ見つからない人も多い
その人たちに比べたら
ウチのやつは幸せな方なんだろうな
お前も病気で辛いかもしれないが
まだ、奇跡が起こらないって決まったわけじゃない
医学は日々、進歩しているし。。。
それに今、お前はまだ生きている
いろいろやり残したことも出来るだろ
突然、何の前触れもなく
命を失ったウチのやつに比べたら。。。
お前のほうが幸せかもしれない
なぁ。。。そんなふうに前向きに考えて
生きてくれや」
やり残したこと?
自分がいなくなるのに
何をしろっていうのか。。。
友人は友人なりに
俺の心配をしてくれているのはわかる
しかし。。。遅かれ早かれ
俺は友人の妻と同じになる
何にもなくなるんだ
友人が妻の遺影に
手を合わせて泣いていた
その姿を見ていて
ふと思った
あぁ。。。彼女は。。。
確かに死んだかもしれないが
友人の心の中にちゃんといる
記憶として
思い出として
死んだ後もちゃんと存在している
それが。。。妙に羨ましく思えた
そして。。。
俺が死んだら
俺は。。。ただ。。。消えるだけ
誰かの心の中に。。。
俺も自分を残したい。。。
そんなことを思ってしまったんだ
それから、俺は。。。
被災地のボランティアに参加した
やることはいくらでもあった
悲惨な現場も危険な場所でも
進んで仕事を引き受けた
だって。。。
俺に怖いものなんかない
怖がる必要もないのだ
どうせ。。。死んでいくのだから
そうしているうちに
沢山、感謝されるようになった
これまで、感謝なんて言葉に
縁がなかったこの俺が。。。
大勢の人に
自分のことより人のために
限られた時間を生きる姿勢が
素晴らしいと褒めてさえもらえた
そう。。。俺は頑張ったさ
動けなくなって。。。
この病院に再入院するまで
がむしゃらに働いたよ
そして。。。今。。。
病院に毎日手紙が届く
『早く元気になってください
そして、また。。。会いましょう
本当にあなたには感謝しています
あなたは命の恩人です』
そんなことが書かれてある手紙を
何通も何通も
俺は病院の屋上で
一人で読んだ
どれもこれも
俺を必要としてくれたり
俺の命を惜しんでくれたり
俺が死んだら
この人たちは
間違いなく悲しんでくれるだろう
俺を覚えていてくれるだろう
確かにそれが
俺の望みだった
俺はやり残したことを
すべてやり遂げた
もう何の悔いもなく
死んでいける。。。はずだった
だが。。。
いやだ。。。いやだ。。。
俺は必要とされている
みんな、俺に生きてくれという
なんで俺が死ななきゃいけない
俺は死にたくない
死ぬのは嫌だ
いやだ。。。いやだ。。。いやだ
俺は。。。
とんでもない間違いを犯したことに
初めて気が付いた
人との繋がりとは
この世との繋がり
それが出来てしまった俺には
死が怖くて仕方ないのだ
生まれて初めて
死の恐怖を知った
こんなに怯えたままで
一瞬だって過ごせるものか
たまらず。。。
張り巡らされた金網を乗り越え
屋上から飛び降りた
地上までのわずかな時間
俺は、心の中で叫び続けていた
生きたい。。。
もっと生きたい。。。と

今回は。。。
ちょっと救いのない話を書いてみました
いろいろ。。。
リハビリ中です
目指せ!!!
スランプ脱出♪

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見つかったときには手遅れ
もっとも。。。
初期のすい臓がんを見つけるのは
至難の技
沈黙の臓器
がん告知をされても
特に悲しくなかった
俺の人生。。。
まぁ、そんなものかと思っただけ
そういえば。。。今まで
俺は生きたいと
心から願ったことなど
一度もなかったような気がする
特に死ぬ理由もなかったので
とりあえず、生きている
いつも、そんな気持ちでいた
だから、死ぬことなど怖くない
結婚はしていない
子供もいない
父も母もとっくに亡くなって
天涯孤独
俺がいなくなったところで
世の中の何一つ変わらないさ
とりあえず俺は、仕事をやめた
老後のための貯金があった
決して多いわけでもないが
老後がないなら
無理して、仕事をすることはない程度の蓄えはある
だが、仕事がないと時間を持て余す
俺の唯一の趣味
大人になってから始めたピアノ。。。
いつか、「トライメライ」が弾けるようになりたかった
あの美しい旋律が好きだ
今から必死に練習したら
死ぬまでには弾けるようになるだろうか。。。
ふとそんなことを考えた
だが。。。やめた
たとえ弾けるようになったとしても
誰に聴かせるまもなく
俺は死ぬだろう。。。
何もかも。。。無駄に思えた
そんなとき。。。
あの地震と津波
友人の妻が津波で流され亡くなった
遺体は、幸いにもすぐに見つかったらしい
葬式の晩
友人は言った
「ウチのやつ。。。
きっと、びっくりしたと思うわ
なんの準備も覚悟もないまま
突然、死ぬことになってしまって
心残りもたくさんあったろうに
でも、まだ。。。
遺体さえ見つからない人も多い
その人たちに比べたら
ウチのやつは幸せな方なんだろうな
お前も病気で辛いかもしれないが
まだ、奇跡が起こらないって決まったわけじゃない
医学は日々、進歩しているし。。。
それに今、お前はまだ生きている
いろいろやり残したことも出来るだろ
突然、何の前触れもなく
命を失ったウチのやつに比べたら。。。
お前のほうが幸せかもしれない
なぁ。。。そんなふうに前向きに考えて
生きてくれや」
やり残したこと?
自分がいなくなるのに
何をしろっていうのか。。。
友人は友人なりに
俺の心配をしてくれているのはわかる
しかし。。。遅かれ早かれ
俺は友人の妻と同じになる
何にもなくなるんだ
友人が妻の遺影に
手を合わせて泣いていた
その姿を見ていて
ふと思った
あぁ。。。彼女は。。。
確かに死んだかもしれないが
友人の心の中にちゃんといる
記憶として
思い出として
死んだ後もちゃんと存在している
それが。。。妙に羨ましく思えた
そして。。。
俺が死んだら
俺は。。。ただ。。。消えるだけ
誰かの心の中に。。。
俺も自分を残したい。。。
そんなことを思ってしまったんだ
それから、俺は。。。
被災地のボランティアに参加した
やることはいくらでもあった
悲惨な現場も危険な場所でも
進んで仕事を引き受けた
だって。。。
俺に怖いものなんかない
怖がる必要もないのだ
どうせ。。。死んでいくのだから
そうしているうちに
沢山、感謝されるようになった
これまで、感謝なんて言葉に
縁がなかったこの俺が。。。
大勢の人に
自分のことより人のために
限られた時間を生きる姿勢が
素晴らしいと褒めてさえもらえた
そう。。。俺は頑張ったさ
動けなくなって。。。
この病院に再入院するまで
がむしゃらに働いたよ
そして。。。今。。。
病院に毎日手紙が届く
『早く元気になってください
そして、また。。。会いましょう
本当にあなたには感謝しています
あなたは命の恩人です』
そんなことが書かれてある手紙を
何通も何通も
俺は病院の屋上で
一人で読んだ
どれもこれも
俺を必要としてくれたり
俺の命を惜しんでくれたり
俺が死んだら
この人たちは
間違いなく悲しんでくれるだろう
俺を覚えていてくれるだろう
確かにそれが
俺の望みだった
俺はやり残したことを
すべてやり遂げた
もう何の悔いもなく
死んでいける。。。はずだった
だが。。。
いやだ。。。いやだ。。。
俺は必要とされている
みんな、俺に生きてくれという
なんで俺が死ななきゃいけない
俺は死にたくない
死ぬのは嫌だ
いやだ。。。いやだ。。。いやだ
俺は。。。
とんでもない間違いを犯したことに
初めて気が付いた
人との繋がりとは
この世との繋がり
それが出来てしまった俺には
死が怖くて仕方ないのだ
生まれて初めて
死の恐怖を知った
こんなに怯えたままで
一瞬だって過ごせるものか
たまらず。。。
張り巡らされた金網を乗り越え
屋上から飛び降りた
地上までのわずかな時間
俺は、心の中で叫び続けていた
生きたい。。。
もっと生きたい。。。と
今回は。。。
ちょっと救いのない話を書いてみました
いろいろ。。。
リハビリ中です
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指切りげんまん [小さなお話]
夕方。。。アニメの時間
私が、ケラケラ笑いながら
テレビを観ていると
横でばぁちゃんが、こんなことを言う
「ワシは水戸黄門が観たい。。。」
(今の時間は、そんなのやってないよ。)
「テレビ局に電話をかけて
今すぐ、水戸黄門を放送するように
お願いしてくれんかね。。。」
(そんな事出来ないわよ。。。)
私は深いため息をついた
ますます、ばぁちゃんの我儘は
エスカレートしてきたなぁ。。。
すべてはあの日。。。
今から一か月ほど前の
三月一日の朝
始まった。。。

三月一日の朝。。。
天気は晴れ
いつも早起きのばぁちゃんが
朝食の時間になっても
部屋から出てこない
ママに言われて
様子を見にいくと
ばぁちゃんはまだ、寝ていた
「ばぁちゃん、朝ごはんだよ。」
私はそう声をかけたが
返事はなかった
「ばぁちゃん、起きてよ。」
さらに声をかけたが
またもや、返事がない。。。
……。
なんだか、おかしい
恐る恐る。。。ばぁちゃんに近づいて
様子をうかがう
眠ってるみたいなのに
息をしていない。。。
布団の中で
ばぁちゃんは。。。死んでいたのだ
あまりに突然の出来事で
とても信じられなかった
「穏やかな顔してるよ。
きっと、あまり苦しまなかっただろう
よかったな。。。かあさん。。。」
パパは、動かないばぁちゃんに
そう語りかける
あんな寂しそうなパパを見たのは
生まれて初めてだった。。。
でも、あの時はまさか
もっともっと信じられない事が起こるなんて
思いもしなかった
それは。。。
ばぁちゃんのお葬式が終わった次の日
家族3人。。。
家で食事をしていた時に起こった
なんと。。。
ばぁちゃんが
まるで、生きてる時と同じように
私の前に現れたのだ
「ばぁちゃん、生きてたの?」
思わず私が、そう叫んだので
パパとママはびっくりして
私のほうを見た。。。
ばぁちゃんは、私の隣に立っている
「琴音。。。あなた、大丈夫?
ばぁちゃんは亡くなったのよ。」
そしてそこに。。。いるわ。
骨だけになっちゃったけど。。。」
ママは、ばぁちゃんの骨壺のほうを
静かに見つめた
その目には、うっすら涙が浮かんでいる
「琴音はばぁちゃん子だったからな
ショックなのはわかるが。。。
頼むから、『私には、今ここにばぁちゃんが見えるのよ。』
なんてこと言わないでくれよ。。。」
。。。ん???
見えないの???
私は、私の隣に立っているばぁちゃんを
じっと見つめた
確かに。。。いる。。。よね
どうやら
ばぁちゃんの姿は
パパやママには見えないらしい
私にだけ。。。見えるって
これって、幻覚?
それとも。。。
これが噂の霊能力ってやつ???
私にしか見えていない
ばぁちゃんもそのことを
よくわかっているらしく
やたら私だけに
話しかけてくる
「ワシのご飯はどこじゃ?」
(ばぁちゃんの分は、あっち。。。)
私はばぁちゃんの祭壇におかれている
影膳に視線を向ける
ばぁちゃんは頷き
祭壇のほうへ歩いていった
声に出さなくても
心で思うだけで
ばぁちゃんに意思は伝わるらしい
ほっ。。。助かった
そうでなければ。。。
パパやママにどう思われることか。。。
パパもママも幽霊など信じないタイプだから
きっと。。。私は
病院へ連れて行かれてしまうだろう
そんなことを思いながら
ばぁちゃんの姿を目で追っていた
すると。。。
影膳の前に立ったばぁちゃんが
こんなことを呟く
「ワシは、肉が食べたい。。。」
(肉???
ばぁちゃんのご飯はお供え物だよ。
殺生禁止の精進料理だから無理だって。。。
ばぁちゃん。。。お願い
我儘言わないでよ。。。
だってもうばぁちゃんは。。。
死んでるんだよ!!!)
ばぁちゃんは不満そうな顔をして
それでも、ご飯を食べ始めた
確かに食べているのに
ばぁちゃんの目の前にある
ご飯は減らない。。。
ちょっと、不思議。。。だった

次の日の夕食の時も
こんなことがあった
「今日、テレビの料理番組で覚えたのよ。」
。。。とママ
出てきた料理は、マグロのカルパッチョ
すごく美味しそうに出来ている
「わぁ、とっても美味しそう。」
私の言葉にママは嬉しそうだった
でも、ばぁちゃんは気に入らないらしい
「刺身はわさびと醤油で食べるのが
ワシは好きなんじゃが。」
(だから、ばぁちゃんは死んでるんだってば。
死んだ人の口に合わせて夕飯は作らないでしょ!!!)
私は心の中で
ばぁちゃんにそう言った
すると。。。
ばぁちゃんがこんなことを言う
「ワシは死んどりゃせん。。。
まだ、約束を果たせんでいる。
だから今は。。。
殺されても死なんわい。」
(ばあちゃんがどう思ってようと
本当に死んでるんだって。
孫の言うことが信じられないの?
それに。。。果たしてない約束って???
いったい誰とどんな約束をしたの???)
ばぁちゃんは答えない。。。
答えの代わりに歌が聴こえた
♪指切りげんまん
嘘ついたら針千本飲まぁす♪
って。。。シカトしたね。。。はぁー。
それでも。。。
もしかしたら答えてくれるかも
そう思って、しばらく答えを待った
ようやく、ばぁちゃんの口から出た言葉は
「ワシの眼鏡がないのじゃが。。。」
えっ。。。もしかして
完全にはぐらかされた?
まっ、いいか
はいはい。。。
今度は眼鏡ね。。。
(えーっと眼鏡は。。。
ばぁちゃんを荼毘にふすとき
お棺に一緒に入れちゃったよ。)
「。。。ということは、燃やされちゃったってことかい?
勝手にそんなことされちゃ。。。困るわい。」
ばぁちゃん。。。かなり怒っている
なんだか昨日より
もっと我儘になっている気がした
まるで、駄々ばかりこねる子供みたい。。。
生きてる頃は
控えめで。。。
文句なんか言ったことない人だった。。。
バカは死ななきゃ治らない
というのは聞いたことがあるけど
我儘は。。。死ぬと
よりひどくなるなんて話
今まで私は。。。
聞いたことなかった

そんな毎日がしばらく続いた
ばぁちゃんの我儘にも
だいぶ慣れてきたころ
庭にある桜の木が
満開になった
「ばあちゃん
見て!!!
桜が満開だよ。。。」
なんだか嬉しくて
つい声を出して叫んでしまった
パパとママが留守でよかったぁ
病院行きは。。。免れた
今度から、気をつけなきゃね。。。
それから。。。
ばぁちゃんと並んで
お花見をする
そういえば、去年もここで
お花見したよね。。。
桜が咲くのを
いつも一番楽しみにしていたばぁちゃん
ばぁちゃんにとって
この桜は特別なものらしい
理由は知らないけど
ずっとばぁちゃんを見ていればわかる
ばぁちゃんが、この桜の木に
特別な想いを持っているってこと
私は、ばぁちゃんがこの桜を愛でる時の
優しく。。。そしてなぜか
ちょっと切なそうな表情が好きだった
だから、毎年。。。
こうして、ばぁちゃんと花見をするのは
私が小さい頃からの年中行事のひとつ
あっ。。。でも。。。
去年までのばぁちゃんは
ちゃんと生きてたけどね。。。
ばぁちゃんと一年ぶりの花見を
楽しんでいると
庭の桜の木の向こうから
ふっと一人の男が現れた
なぜか。。。軍服を着ている
イマドキ
この姿で現れるってことは
えっ、この人も幽霊???
また、幽霊が増えるの???
勘弁してよ
パパやママに悟られないように
相手をするのは
ばぁちゃんだけでも大変なのに。。。
私はとっさにそう思った
「遅くなってごめんな。」
その軍人さんの幽霊は
そう言って笑った
遅くなった?
どういうことだろう
(ねぇ。。。ばぁちゃん
心当たりある???)
私は隣にいるばぁちゃんを見た
ばぁちゃんは。。。
その軍人さんの幽霊を
じっと見つめていた
そして、叫んだ
「とうちゃん!!!
やっと来てくれたん?
ずっと待っとったよ
来てくれてうれしいわぁ。」
とうちゃん???って
あの軍人さんがばぁちゃんのおとうさんなの?
ばぁちゃんは軍人さんの元へ駆け寄り
その手をしっかり繋ぐ
すると。。。その瞬間
ばぁちゃんが、小さな女の子になった
不思議な光景だった
嬉しそうに笑う。。。
小さな女の子がそこにいる
どういうこと?
「待たせたね。。。
約束を守りに来たよ
一緒にお花見しようって
指切りげんまんしたもんな
随分と時間がかかったけど
やっと一緒に桜が見られる。」
満開の桜の木の下で
軍人さんと小さな女の子が
手を繋いで
桜を見上げている
まるで。。。
戦争映画のワンシーンのようだ
でも。。。あれは。。。
小さくなってるけど
私のばぁちゃん。。。だよね
。。。のはず。。。
しばらく。。。
静かな時が流れた
やがて、女の子は
軍人さんの手を離し
私の元に近づいてきて
こんなことを言った
「お別れの時が来たみたい。
今まで、本当にありがとう。。。
琴ちゃん。。。
幸せになりなさいね。」
それだけ言うと
軍人さんのところへ戻り
再び、しっかりと手を繋いだ
あぁ。。。やっぱり。。。
あの子がばぁちゃんなんだね。。。
呆然としている私の前から
小さな女の子になったばぁちゃんと
軍人さんの姿は
ゆっくり、ゆっくり。。。消えて行った
何が起こったのか
よくわからなかった
でも、わかっていることが
ひとつだけある。。。
ばぁちゃんとは
これでほんとの
さよならなんだね。。。

その日。。。
仕事から帰ってきたパパに聞いた
「ばぁちゃんのお父さんて
軍人さんだったの?」
「えっ?。。。じいさんのことか?
パパも実際には会ったことはない。
だから、遺影の写真でしか知らないが
ばぁちゃんが小さい頃
戦争に行って。。。
戦死をしてしまったらしい
そういえば。。。昔
パパのおばさん。。。
つまり、ばぁちゃんのお姉さんに
こんな話を聞いたことがある。
戦死の知らせが届いても
ばぁちゃんはじいさんが死んだことを
しばらく信じなかったって。
庭の桜が咲いたら
一緒に花見をしようと
指切りげんまんしたからって。
とうちゃんが、自分との約束を破るなんてこと
絶対ないからって。
でも、守れない約束もあるんだよな。
娘とそんな約束をしていたんじゃ
じいさんも最期まで心残りだったろうけど
死んでしまったら、どうしようもない。。。」
私は。。。
仏壇においてある
私にとっては、曾じぃちゃんの遺影を
改めてまじまじと見た。。。
思えば、今まで。。。ちゃんと遺影を見る
なんてことはしたことがなかったなぁ
その写真は
出征直前に撮ったのだろうか
軍服姿の写真だった
そして、その人は紛れもなく。。。
さっき、桜の木の向こうから現れた
あの軍人さんだったのだ
私は、ようやく。。。
すべてを理解した。。。
ばぁちゃんは、待っていたんだ
自分の父親が約束を守りに
帰ってくるのを。。。
戦死の知らせを聞いた後も
きっと心のどこかで
待ち続けていたんだね
そして。。。今日
約束は果たされた
そうなんだよね。。。
ばぁちゃんが曾じいちゃんと
同じ世界の人になったから
果たせた約束
。。。なのかもしれない
いろんなことが
わかった気がした。。。
「あのね。。。
時間はかかったけど
曾じぃちゃんは、ばぁちゃんとの
約束を守ったんだよ。
たぶん。。。」
私はつい、そんなことを口走ってしまった
「琴音?。。。おまえ、何言ってるんだ?」
パパが、不思議そうな顔をする
「うぅん。。。何でもない。」
慌てて否定。。。
危ない危ない。。。
病院行きになるところだった
話してもとても
信じてはもらえないだろう
パパは、幽霊を信じないタイプ。。。だから
でも。。。
私はちゃんと知っている
私はちゃんと見ていた
それだけで、いい気がした
ばぁちゃん。。。
約束の桜。。。
見られてよかったね
死んだあと
あの控えめなばぁちゃんが
我儘を言うようになったのは
もしかしたら。。。ばぁちゃんの心が
だんだん、子供に
戻っていったからなのかもしれない
桜の満開の日に
もう一度。。。
父親と出会うために
これからは。。。
子供に返って
曾じいちゃんに思いきり甘えたらいい
そんなふうに思った
どんなに我儘言っても。。。
きっと笑って許してくれるよ
こんなに長い間
待ち続けていた大切な娘の
小さな小さな我儘。。。なら。。。
庭の桜はたわわに咲き。。。
いよいよ、春本番
ばぁちゃんのいない春は
ちょっと寂しいけど
でも、私は大丈夫
だって。。。ばぁちゃん
あんなにうれしそうに笑っていたもん
お父さんとしっかり手を繋いでさ
寂しいのくらい我慢しなきゃね
泣いたりしないよ
それでも私は
ちょっと泣きそうになって
涙がこぼれないように
庭の桜の木をそっと見上げた
そしていつもみたいに
心の中でつぶやいた
もう、ばぁちゃんに伝わるかどうかは
わからないけど。。。
(ばぁちゃん。。。
私、約束するよ
いつか、必ず幸せになる。
指切りげんまん。。。ね。)
桜の向こうから
ばぁちゃんが歌っている声が
聴こえたような気がした

♪指切りげんまん
嘘ついたら針千本飲ぉーます♪
(指切った♪)
了

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私が、ケラケラ笑いながら
テレビを観ていると
横でばぁちゃんが、こんなことを言う
「ワシは水戸黄門が観たい。。。」
(今の時間は、そんなのやってないよ。)
「テレビ局に電話をかけて
今すぐ、水戸黄門を放送するように
お願いしてくれんかね。。。」
(そんな事出来ないわよ。。。)
私は深いため息をついた
ますます、ばぁちゃんの我儘は
エスカレートしてきたなぁ。。。
すべてはあの日。。。
今から一か月ほど前の
三月一日の朝
始まった。。。
三月一日の朝。。。
天気は晴れ
いつも早起きのばぁちゃんが
朝食の時間になっても
部屋から出てこない
ママに言われて
様子を見にいくと
ばぁちゃんはまだ、寝ていた
「ばぁちゃん、朝ごはんだよ。」
私はそう声をかけたが
返事はなかった
「ばぁちゃん、起きてよ。」
さらに声をかけたが
またもや、返事がない。。。
……。
なんだか、おかしい
恐る恐る。。。ばぁちゃんに近づいて
様子をうかがう
眠ってるみたいなのに
息をしていない。。。
布団の中で
ばぁちゃんは。。。死んでいたのだ
あまりに突然の出来事で
とても信じられなかった
「穏やかな顔してるよ。
きっと、あまり苦しまなかっただろう
よかったな。。。かあさん。。。」
パパは、動かないばぁちゃんに
そう語りかける
あんな寂しそうなパパを見たのは
生まれて初めてだった。。。
でも、あの時はまさか
もっともっと信じられない事が起こるなんて
思いもしなかった
それは。。。
ばぁちゃんのお葬式が終わった次の日
家族3人。。。
家で食事をしていた時に起こった
なんと。。。
ばぁちゃんが
まるで、生きてる時と同じように
私の前に現れたのだ
「ばぁちゃん、生きてたの?」
思わず私が、そう叫んだので
パパとママはびっくりして
私のほうを見た。。。
ばぁちゃんは、私の隣に立っている
「琴音。。。あなた、大丈夫?
ばぁちゃんは亡くなったのよ。」
そしてそこに。。。いるわ。
骨だけになっちゃったけど。。。」
ママは、ばぁちゃんの骨壺のほうを
静かに見つめた
その目には、うっすら涙が浮かんでいる
「琴音はばぁちゃん子だったからな
ショックなのはわかるが。。。
頼むから、『私には、今ここにばぁちゃんが見えるのよ。』
なんてこと言わないでくれよ。。。」
。。。ん???
見えないの???
私は、私の隣に立っているばぁちゃんを
じっと見つめた
確かに。。。いる。。。よね
どうやら
ばぁちゃんの姿は
パパやママには見えないらしい
私にだけ。。。見えるって
これって、幻覚?
それとも。。。
これが噂の霊能力ってやつ???
私にしか見えていない
ばぁちゃんもそのことを
よくわかっているらしく
やたら私だけに
話しかけてくる
「ワシのご飯はどこじゃ?」
(ばぁちゃんの分は、あっち。。。)
私はばぁちゃんの祭壇におかれている
影膳に視線を向ける
ばぁちゃんは頷き
祭壇のほうへ歩いていった
声に出さなくても
心で思うだけで
ばぁちゃんに意思は伝わるらしい
ほっ。。。助かった
そうでなければ。。。
パパやママにどう思われることか。。。
パパもママも幽霊など信じないタイプだから
きっと。。。私は
病院へ連れて行かれてしまうだろう
そんなことを思いながら
ばぁちゃんの姿を目で追っていた
すると。。。
影膳の前に立ったばぁちゃんが
こんなことを呟く
「ワシは、肉が食べたい。。。」
(肉???
ばぁちゃんのご飯はお供え物だよ。
殺生禁止の精進料理だから無理だって。。。
ばぁちゃん。。。お願い
我儘言わないでよ。。。
だってもうばぁちゃんは。。。
死んでるんだよ!!!)
ばぁちゃんは不満そうな顔をして
それでも、ご飯を食べ始めた
確かに食べているのに
ばぁちゃんの目の前にある
ご飯は減らない。。。
ちょっと、不思議。。。だった
次の日の夕食の時も
こんなことがあった
「今日、テレビの料理番組で覚えたのよ。」
。。。とママ
出てきた料理は、マグロのカルパッチョ
すごく美味しそうに出来ている
「わぁ、とっても美味しそう。」
私の言葉にママは嬉しそうだった
でも、ばぁちゃんは気に入らないらしい
「刺身はわさびと醤油で食べるのが
ワシは好きなんじゃが。」
(だから、ばぁちゃんは死んでるんだってば。
死んだ人の口に合わせて夕飯は作らないでしょ!!!)
私は心の中で
ばぁちゃんにそう言った
すると。。。
ばぁちゃんがこんなことを言う
「ワシは死んどりゃせん。。。
まだ、約束を果たせんでいる。
だから今は。。。
殺されても死なんわい。」
(ばあちゃんがどう思ってようと
本当に死んでるんだって。
孫の言うことが信じられないの?
それに。。。果たしてない約束って???
いったい誰とどんな約束をしたの???)
ばぁちゃんは答えない。。。
答えの代わりに歌が聴こえた
♪指切りげんまん
嘘ついたら針千本飲まぁす♪
って。。。シカトしたね。。。はぁー。
それでも。。。
もしかしたら答えてくれるかも
そう思って、しばらく答えを待った
ようやく、ばぁちゃんの口から出た言葉は
「ワシの眼鏡がないのじゃが。。。」
えっ。。。もしかして
完全にはぐらかされた?
まっ、いいか
はいはい。。。
今度は眼鏡ね。。。
(えーっと眼鏡は。。。
ばぁちゃんを荼毘にふすとき
お棺に一緒に入れちゃったよ。)
「。。。ということは、燃やされちゃったってことかい?
勝手にそんなことされちゃ。。。困るわい。」
ばぁちゃん。。。かなり怒っている
なんだか昨日より
もっと我儘になっている気がした
まるで、駄々ばかりこねる子供みたい。。。
生きてる頃は
控えめで。。。
文句なんか言ったことない人だった。。。
バカは死ななきゃ治らない
というのは聞いたことがあるけど
我儘は。。。死ぬと
よりひどくなるなんて話
今まで私は。。。
聞いたことなかった
そんな毎日がしばらく続いた
ばぁちゃんの我儘にも
だいぶ慣れてきたころ
庭にある桜の木が
満開になった
「ばあちゃん
見て!!!
桜が満開だよ。。。」
なんだか嬉しくて
つい声を出して叫んでしまった
パパとママが留守でよかったぁ
病院行きは。。。免れた
今度から、気をつけなきゃね。。。
それから。。。
ばぁちゃんと並んで
お花見をする
そういえば、去年もここで
お花見したよね。。。
桜が咲くのを
いつも一番楽しみにしていたばぁちゃん
ばぁちゃんにとって
この桜は特別なものらしい
理由は知らないけど
ずっとばぁちゃんを見ていればわかる
ばぁちゃんが、この桜の木に
特別な想いを持っているってこと
私は、ばぁちゃんがこの桜を愛でる時の
優しく。。。そしてなぜか
ちょっと切なそうな表情が好きだった
だから、毎年。。。
こうして、ばぁちゃんと花見をするのは
私が小さい頃からの年中行事のひとつ
あっ。。。でも。。。
去年までのばぁちゃんは
ちゃんと生きてたけどね。。。
ばぁちゃんと一年ぶりの花見を
楽しんでいると
庭の桜の木の向こうから
ふっと一人の男が現れた
なぜか。。。軍服を着ている
イマドキ
この姿で現れるってことは
えっ、この人も幽霊???
また、幽霊が増えるの???
勘弁してよ
パパやママに悟られないように
相手をするのは
ばぁちゃんだけでも大変なのに。。。
私はとっさにそう思った
「遅くなってごめんな。」
その軍人さんの幽霊は
そう言って笑った
遅くなった?
どういうことだろう
(ねぇ。。。ばぁちゃん
心当たりある???)
私は隣にいるばぁちゃんを見た
ばぁちゃんは。。。
その軍人さんの幽霊を
じっと見つめていた
そして、叫んだ
「とうちゃん!!!
やっと来てくれたん?
ずっと待っとったよ
来てくれてうれしいわぁ。」
とうちゃん???って
あの軍人さんがばぁちゃんのおとうさんなの?
ばぁちゃんは軍人さんの元へ駆け寄り
その手をしっかり繋ぐ
すると。。。その瞬間
ばぁちゃんが、小さな女の子になった
不思議な光景だった
嬉しそうに笑う。。。
小さな女の子がそこにいる
どういうこと?
「待たせたね。。。
約束を守りに来たよ
一緒にお花見しようって
指切りげんまんしたもんな
随分と時間がかかったけど
やっと一緒に桜が見られる。」
満開の桜の木の下で
軍人さんと小さな女の子が
手を繋いで
桜を見上げている
まるで。。。
戦争映画のワンシーンのようだ
でも。。。あれは。。。
小さくなってるけど
私のばぁちゃん。。。だよね
。。。のはず。。。
しばらく。。。
静かな時が流れた
やがて、女の子は
軍人さんの手を離し
私の元に近づいてきて
こんなことを言った
「お別れの時が来たみたい。
今まで、本当にありがとう。。。
琴ちゃん。。。
幸せになりなさいね。」
それだけ言うと
軍人さんのところへ戻り
再び、しっかりと手を繋いだ
あぁ。。。やっぱり。。。
あの子がばぁちゃんなんだね。。。
呆然としている私の前から
小さな女の子になったばぁちゃんと
軍人さんの姿は
ゆっくり、ゆっくり。。。消えて行った
何が起こったのか
よくわからなかった
でも、わかっていることが
ひとつだけある。。。
ばぁちゃんとは
これでほんとの
さよならなんだね。。。
その日。。。
仕事から帰ってきたパパに聞いた
「ばぁちゃんのお父さんて
軍人さんだったの?」
「えっ?。。。じいさんのことか?
パパも実際には会ったことはない。
だから、遺影の写真でしか知らないが
ばぁちゃんが小さい頃
戦争に行って。。。
戦死をしてしまったらしい
そういえば。。。昔
パパのおばさん。。。
つまり、ばぁちゃんのお姉さんに
こんな話を聞いたことがある。
戦死の知らせが届いても
ばぁちゃんはじいさんが死んだことを
しばらく信じなかったって。
庭の桜が咲いたら
一緒に花見をしようと
指切りげんまんしたからって。
とうちゃんが、自分との約束を破るなんてこと
絶対ないからって。
でも、守れない約束もあるんだよな。
娘とそんな約束をしていたんじゃ
じいさんも最期まで心残りだったろうけど
死んでしまったら、どうしようもない。。。」
私は。。。
仏壇においてある
私にとっては、曾じぃちゃんの遺影を
改めてまじまじと見た。。。
思えば、今まで。。。ちゃんと遺影を見る
なんてことはしたことがなかったなぁ
その写真は
出征直前に撮ったのだろうか
軍服姿の写真だった
そして、その人は紛れもなく。。。
さっき、桜の木の向こうから現れた
あの軍人さんだったのだ
私は、ようやく。。。
すべてを理解した。。。
ばぁちゃんは、待っていたんだ
自分の父親が約束を守りに
帰ってくるのを。。。
戦死の知らせを聞いた後も
きっと心のどこかで
待ち続けていたんだね
そして。。。今日
約束は果たされた
そうなんだよね。。。
ばぁちゃんが曾じいちゃんと
同じ世界の人になったから
果たせた約束
。。。なのかもしれない
いろんなことが
わかった気がした。。。
「あのね。。。
時間はかかったけど
曾じぃちゃんは、ばぁちゃんとの
約束を守ったんだよ。
たぶん。。。」
私はつい、そんなことを口走ってしまった
「琴音?。。。おまえ、何言ってるんだ?」
パパが、不思議そうな顔をする
「うぅん。。。何でもない。」
慌てて否定。。。
危ない危ない。。。
病院行きになるところだった
話してもとても
信じてはもらえないだろう
パパは、幽霊を信じないタイプ。。。だから
でも。。。
私はちゃんと知っている
私はちゃんと見ていた
それだけで、いい気がした
ばぁちゃん。。。
約束の桜。。。
見られてよかったね
死んだあと
あの控えめなばぁちゃんが
我儘を言うようになったのは
もしかしたら。。。ばぁちゃんの心が
だんだん、子供に
戻っていったからなのかもしれない
桜の満開の日に
もう一度。。。
父親と出会うために
これからは。。。
子供に返って
曾じいちゃんに思いきり甘えたらいい
そんなふうに思った
どんなに我儘言っても。。。
きっと笑って許してくれるよ
こんなに長い間
待ち続けていた大切な娘の
小さな小さな我儘。。。なら。。。
庭の桜はたわわに咲き。。。
いよいよ、春本番
ばぁちゃんのいない春は
ちょっと寂しいけど
でも、私は大丈夫
だって。。。ばぁちゃん
あんなにうれしそうに笑っていたもん
お父さんとしっかり手を繋いでさ
寂しいのくらい我慢しなきゃね
泣いたりしないよ
それでも私は
ちょっと泣きそうになって
涙がこぼれないように
庭の桜の木をそっと見上げた
そしていつもみたいに
心の中でつぶやいた
もう、ばぁちゃんに伝わるかどうかは
わからないけど。。。
(ばぁちゃん。。。
私、約束するよ
いつか、必ず幸せになる。
指切りげんまん。。。ね。)
桜の向こうから
ばぁちゃんが歌っている声が
聴こえたような気がした
♪指切りげんまん
嘘ついたら針千本飲ぉーます♪
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10秒間の夢 [エッセイ]
生まれた時から
個性的な心臓を彼は持っていた。。。
体育の授業は。。。
いつも見学
運動会の日は
お休み
そのうち、学校へも行けなくなって
入退院を繰り返すうち
やがて、家にも帰れなくなった
彼は。。。ずっと耐えていた
たぶん。。。小さい頃からずっと
耐え続けてきたんだと思う
普段は、弱音も吐かないで
よく笑う奴だった
どうして、そんなに明るくしていられるのか
不思議に思ったこともある
私は、彼は強い人なんだって
そんなふうに思っていたんだ
でも、あの日。。。
彼は、私に言った
お見舞いの花を抱えて
真っ白な彼の病室を訪ねた時のことだ。。。
「花も
励ましの言葉も
いらないよ
もしも、僕が可哀そうだと思うなら
本当に君がそう思ってくれるなら
僕と代わってくれないか
ずっとじゃなくていい
50メートル走る間だけいいんだよ
小学校の運動会の徒競争みたいにさ
一度でいいから、思い切り走ってみたいよ
たった。。。50メートルだよ
たった。。。10秒だよ
人生の中で。。。たった10秒
懸命に走ることすら
僕には。。。許されないなんて
なんだか、不公平だと思わないか?
だから、頼むよ
ほんの10秒。。。
僕と代わってくれないかな。。。」
花を抱えたまま。。。
黙り込んでしまった私
「ごめん、ごめん
冗談だから、気にすんな。。。」
慌てた様子で。。。
そう言いながら、彼は笑った
いつもの笑顔だった
彼は笑ったけど
私は泣いた
何の力にもなれない自分が悔しかった
彼の願いも。。。叶えてはあげられない
しばらく泣き続けて。。。
かえって彼を困らせた
彼を困らせてしまうことを知っていながら
涙が止められなかった
どうしても、止まらなかった
だって、あの時の彼は
走るどころか。。。もう。。。
歩くことさえ。。。出来なくなっていたから
移動は。。。すべて、車椅子
本当に不公平だよ
代わってあげたいよ
走らせてあげたいよ
。。。それが、出来るものなら。。。
あの日。。。
家に帰っても。。。
ずっと、彼のことを考えていた
走りたかったんだ。。。
初めて知った彼の夢は
夢と呼ぶにはあまりに小さく
そして。。。切ない夢だった
夜、眠る前に。。。
私は、神様に祈った
いろいろ考えても
私の出来ることは。。。
祈ることくらいしかなかったから
たった10秒間の自由を。。。
どうか、彼にお与えください。。。
結局。。。私の願いは叶わなかった
たった10秒間の夢も果たせずに
彼は。。。逝った
不公平で苦しいことの多かった彼の人生は
わずか、17年で幕を閉じた
でも。。。
私はこう思うことにしている
彼は、命と引き換えに
永遠の自由を手に入れたんだって
今頃は。。。
きっと自由に
風を切って走りまくっているんだって
誰より早く
そして誰より。。。軽やかに
そうでも思わなけりゃ。。。
どうにも耐えられない
だって、彼は。。。いい奴だったんだ
ほんとにほんとに。。。
いい奴だったんだ

今年も彼に会いに行った
それは、彼との約束だから
.JPG)
桜を見ながら
彼の在りし日の姿を
思い出す。。。
それが、私の役目
桜吹雪の中
一年ぶりの。。。
彼との再会


今年もあえたね
桜の向こうの彼は
黙ったままだったけれど
17歳の笑顔のままで
私を迎えてくれる
う~ん。。。
あの頃は年上だった彼
今は。。。親子のよう。。。
もちろん、私が母で彼は。。。息子 トホホ(ノ_-;)
歳とらないってずるいなぁ
みっともなくなって。。。
しわが増えて。。。
髪も白いものが目立つようになり。。。
物覚えが悪くなり
いつも体のどこかが痛くて
歳をとるって。。。
切ないことだよね
それでも。。。ね
彼のおじさんになった姿を
見てみたかったと思うんだ
仕方のないことだとわかっていても
それでも。。。ね
彼は、あの日。。。風になって
今もこの大地を全力疾走してるって
そんなふうに思いたいな
そんなふうに思わなきゃ
やりきれないな
「苦しいことの多い人生だけど
それでも生まれてきてよかったと思うよ」
昔。。。
彼がそんなことを言っていたのを
不意に思い出した
不幸ばかりの人生ではなかったんだよね
ちゃんと、幸せだって
たくさんたくさんあったよね
そう信じてもいいよね。。。

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個性的な心臓を彼は持っていた。。。
体育の授業は。。。
いつも見学
運動会の日は
お休み
そのうち、学校へも行けなくなって
入退院を繰り返すうち
やがて、家にも帰れなくなった
彼は。。。ずっと耐えていた
たぶん。。。小さい頃からずっと
耐え続けてきたんだと思う
普段は、弱音も吐かないで
よく笑う奴だった
どうして、そんなに明るくしていられるのか
不思議に思ったこともある
私は、彼は強い人なんだって
そんなふうに思っていたんだ
でも、あの日。。。
彼は、私に言った
お見舞いの花を抱えて
真っ白な彼の病室を訪ねた時のことだ。。。
「花も
励ましの言葉も
いらないよ
もしも、僕が可哀そうだと思うなら
本当に君がそう思ってくれるなら
僕と代わってくれないか
ずっとじゃなくていい
50メートル走る間だけいいんだよ
小学校の運動会の徒競争みたいにさ
一度でいいから、思い切り走ってみたいよ
たった。。。50メートルだよ
たった。。。10秒だよ
人生の中で。。。たった10秒
懸命に走ることすら
僕には。。。許されないなんて
なんだか、不公平だと思わないか?
だから、頼むよ
ほんの10秒。。。
僕と代わってくれないかな。。。」
花を抱えたまま。。。
黙り込んでしまった私
「ごめん、ごめん
冗談だから、気にすんな。。。」
慌てた様子で。。。
そう言いながら、彼は笑った
いつもの笑顔だった
彼は笑ったけど
私は泣いた
何の力にもなれない自分が悔しかった
彼の願いも。。。叶えてはあげられない
しばらく泣き続けて。。。
かえって彼を困らせた
彼を困らせてしまうことを知っていながら
涙が止められなかった
どうしても、止まらなかった
だって、あの時の彼は
走るどころか。。。もう。。。
歩くことさえ。。。出来なくなっていたから
移動は。。。すべて、車椅子
本当に不公平だよ
代わってあげたいよ
走らせてあげたいよ
。。。それが、出来るものなら。。。
あの日。。。
家に帰っても。。。
ずっと、彼のことを考えていた
走りたかったんだ。。。
初めて知った彼の夢は
夢と呼ぶにはあまりに小さく
そして。。。切ない夢だった
夜、眠る前に。。。
私は、神様に祈った
いろいろ考えても
私の出来ることは。。。
祈ることくらいしかなかったから
たった10秒間の自由を。。。
どうか、彼にお与えください。。。
結局。。。私の願いは叶わなかった
たった10秒間の夢も果たせずに
彼は。。。逝った
不公平で苦しいことの多かった彼の人生は
わずか、17年で幕を閉じた
でも。。。
私はこう思うことにしている
彼は、命と引き換えに
永遠の自由を手に入れたんだって
今頃は。。。
きっと自由に
風を切って走りまくっているんだって
誰より早く
そして誰より。。。軽やかに
そうでも思わなけりゃ。。。
どうにも耐えられない
だって、彼は。。。いい奴だったんだ
ほんとにほんとに。。。
いい奴だったんだ
今年も彼に会いに行った
それは、彼との約束だから
桜を見ながら
彼の在りし日の姿を
思い出す。。。
それが、私の役目
桜吹雪の中
一年ぶりの。。。
彼との再会
今年もあえたね
桜の向こうの彼は
黙ったままだったけれど
17歳の笑顔のままで
私を迎えてくれる
う~ん。。。
あの頃は年上だった彼
今は。。。親子のよう。。。
もちろん、私が母で彼は。。。息子 トホホ(ノ_-;)
歳とらないってずるいなぁ
みっともなくなって。。。
しわが増えて。。。
髪も白いものが目立つようになり。。。
物覚えが悪くなり
いつも体のどこかが痛くて
歳をとるって。。。
切ないことだよね
それでも。。。ね
彼のおじさんになった姿を
見てみたかったと思うんだ
仕方のないことだとわかっていても
それでも。。。ね
彼は、あの日。。。風になって
今もこの大地を全力疾走してるって
そんなふうに思いたいな
そんなふうに思わなきゃ
やりきれないな
「苦しいことの多い人生だけど
それでも生まれてきてよかったと思うよ」
昔。。。
彼がそんなことを言っていたのを
不意に思い出した
不幸ばかりの人生ではなかったんだよね
ちゃんと、幸せだって
たくさんたくさんあったよね
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近況報告 [日々のこと]
みなさま。。。
ご無沙汰しております
ちょっとスランプが長引いてます。。。
でも、元気です
ずっと更新をしていないので
ちょっと近況報告します。。。
ここのところずっと
あまりにも何にも書けないので
しばらくブログから離れてみようと思い。。。
アメブロのピグでお部屋を作って遊んでいました。。。
仮想空間に逃げ込んだわけです(笑)
二部屋あるんですが

そして、引きこもり用の隠れ部屋

春なので
桜仕様 (。 ゝ艸・)クスクス
この部屋に引きこもって
ぼーっとしていたら。。。
私。。。何やってんだろ???
なんて思ってきたので
そろそろ。。。こちらに戻ります
気まぐれですみませんが。。。
どうぞ、よろしくお願いいたします
それにしても
ピグって危険だわ。。。
時を忘れる。。。アセアセ(; ̄ー ̄)

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ご無沙汰しております
ちょっとスランプが長引いてます。。。
でも、元気です
ずっと更新をしていないので
ちょっと近況報告します。。。
ここのところずっと
あまりにも何にも書けないので
しばらくブログから離れてみようと思い。。。
アメブロのピグでお部屋を作って遊んでいました。。。
仮想空間に逃げ込んだわけです(笑)
二部屋あるんですが

そして、引きこもり用の隠れ部屋

春なので
桜仕様 (。 ゝ艸・)クスクス
この部屋に引きこもって
ぼーっとしていたら。。。
私。。。何やってんだろ???
なんて思ってきたので
そろそろ。。。こちらに戻ります
気まぐれですみませんが。。。
どうぞ、よろしくお願いいたします
それにしても
ピグって危険だわ。。。
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スランプだぜぇ。。。 [日々のこと]
何も書けない日が続きます
そろそろ、どうにかせにゃならん。。。
そう思って
まずは、形から。。。
書く環境づくりをしてみました。。。
いつもの
創作セットを配置
.JPG)
創作セットの中身は
こんな感じです
.JPG)
コーヒーと御香。。。
これは、欠かせません
っで。。。さっそく。。。
構想開始!!!
う~ん((+_+))
だめだ。。。何も浮かばん。。。
プロじゃないんだからさ
書けないときには
書かない!!!
そう決めてはいるものの
ちょっと、焦ったり。。。
公募ガイド。。。買ったのになぁ ε-(o´_`o)ハァ・・

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そろそろ、どうにかせにゃならん。。。
そう思って
まずは、形から。。。
書く環境づくりをしてみました。。。
いつもの
創作セットを配置
創作セットの中身は
こんな感じです
コーヒーと御香。。。
これは、欠かせません
っで。。。さっそく。。。
構想開始!!!
う~ん((+_+))
だめだ。。。何も浮かばん。。。
プロじゃないんだからさ
書けないときには
書かない!!!
そう決めてはいるものの
ちょっと、焦ったり。。。
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我儘のひとり言 [詩]
私が初めてギターを買ったのは
小学生の時でした。。。
ギターを始めたばかりの頃
おさえられるコードも少なく
けれど。。。早く曲が弾きたい!!!
なら。。。
弾けるコードだけで
曲を作っちゃおう♪
っと考える子供でした
浅はかで。。。
単純な思考回路 ((+_+))
そして、出来たのがこの曲
『我儘のひとり言』
メロディはお届けできませんが
小学生の初々しい?歌詞を
どうぞ。。。思い切りご堪能ください!!!
笑っていただいて結構ですよ ( ^∀^ )ヶラヶラ
いやぁ。。。
プチスランプで。。。
お話も詩も書けない状況であります。。。
苦し紛れの更新です アセアセ(; ̄ー ̄)

。。。我儘のひとり言。。。
シニカルに月が輝いて
夜が静かに聞いている
大人になれない我儘の
つぶやくひとり言

帰り道忘れないように
小指と小指に赤い糸
どんなに遠くに離れても
きっと戻ってくる
だから。。。
私の行き先は
あれこれそれって聞かないで
道順決まったお散歩なんて
楽しくないわ

毎日毎日幸せじゃ
刺激がなくてつまらない
不幸の淵で迷ったら
あなた迎えに来て
だけど。。。
私の行き先は
あれこれそれって聞かないで
心が通じているんでしょ
大丈夫よね

星もあきれて瞬きする
それでも私、続けるの
訳ない理屈を引きずって
我儘のひとり言

お粗末さまでした
それにしても。。。つたない。。。
ァハハ・・(´▽`)oO(ワラットクカ)

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小学生の時でした。。。
ギターを始めたばかりの頃
おさえられるコードも少なく
けれど。。。早く曲が弾きたい!!!
なら。。。
弾けるコードだけで
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っと考える子供でした
浅はかで。。。
単純な思考回路 ((+_+))
そして、出来たのがこの曲
『我儘のひとり言』
メロディはお届けできませんが
小学生の初々しい?歌詞を
どうぞ。。。思い切りご堪能ください!!!
笑っていただいて結構ですよ ( ^∀^ )ヶラヶラ
いやぁ。。。
プチスランプで。。。
お話も詩も書けない状況であります。。。
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。。。我儘のひとり言。。。
シニカルに月が輝いて
夜が静かに聞いている
大人になれない我儘の
つぶやくひとり言
帰り道忘れないように
小指と小指に赤い糸
どんなに遠くに離れても
きっと戻ってくる
だから。。。
私の行き先は
あれこれそれって聞かないで
道順決まったお散歩なんて
楽しくないわ
毎日毎日幸せじゃ
刺激がなくてつまらない
不幸の淵で迷ったら
あなた迎えに来て
だけど。。。
私の行き先は
あれこれそれって聞かないで
心が通じているんでしょ
大丈夫よね
星もあきれて瞬きする
それでも私、続けるの
訳ない理屈を引きずって
我儘のひとり言
お粗末さまでした
それにしても。。。つたない。。。
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ちあきさん [小さなお話]
指紋を照合しろとか
DNA鑑定をしろとか
そんな、難しいことは言ってない
あれほど大きなヒントを
わざわざ残してきたのに
なんで。。。わかんないのかな?
それも。。。
あんなに珍しいものなんだから
すぐ、アシがつくはず
国家的な搜索機関が動いているでしょ
それでも、見つからないなんて
信じられないわ。。。
・・・・・・。
。。。っと
いつまでもこんなこと
言っていても仕方ないわね
もう、いいかげん
待つことにもくたびれてしまった。。。
○ ○ ○
「また、あのおばあちゃん
一人でブツブツ何か言ってるわね。
最近、認知症がだいぶ進んできたみたい。
ちゃんとフォローしてあげましょうね。」
職場の先輩。。。
ちあきさんがアドバイスをくれる
「はい。。。充分、気を付けます。」
私はそう答えて
庭で日向ぼっこをしているおばあちゃんを見つめた
ここは、とある。。。特別養護老人ホーム
陽だまりの中、車椅子に座って。。。
ブツブツと独り言を言っているのは
先月、入所したばかりのおばあちゃん
あのおばあちゃんは。。。
私の担当なのだ
おばあちゃんは始終。。。
独り言を言っている
ここに来るまでは、一人暮らし
結婚はしていなかったらしい
昔は、姉妹で暮らしていて
そのお姉さんたちは。。。
もう、すでに亡くなってしまっている
ここに来てから
何度もいろいろ話しかけているけれど
いつも。。。
訳の分からないことを呟くばかり
証拠を残してきた。。。とか
なぜ、探せないのか。。。とか
まるで、人を寄せつけない感じ
推理小説が好きだったのかもしれない
自分がルパンのような怪盗だと思い込んでいるのかな
認知症はだいぶ。。。
進んでいるようだった
ここには、いろんなタイプのお年寄りがいる
そして毎日、いろんな事件が起こる
先日も、警察がこのホームを調べに来た
入所されているおじいちゃんが
「人を殺してしまいました。」

と言って
警察に自首してきたそうだ
もちろん。。。
人など殺していない
テレビのサスペンスドラマを観ているうちに
頭の中で自分と犯人の区別が。。。
つかなくなってしまったのだろう
「事情は、分かっていますが
一応念のため。。。
中を調べさせていただきます。」
そう言って、警察が
ホームの中まで入ってきた時には
私は少々、驚いてしまった
「こんなこと。。。日常茶飯事。
もっと、びっくりすることがたくさんあるわ。
まぁ。。。ゆっくり慣れていけばいいのよ。」
ちあきさんは、いつも私に優しく仕事を教えてくれる
頼りになる先輩だ。。。
ちあきさんがいてくれるから
ここに入って。。。まだ、日の浅い私だけど
精一杯やろうって気になる
それにしても。。。
身寄りのないあのおばあちゃん。。。
最愛のお姉さんたちも亡くなって
面会に来る人もない
さみしい晩年。。。だなぁ
「あの。。。
ちょっとお尋ねしますが
ここに。。。新田さんという方はいらっしゃいますか?」
後ろからそう声をかけられた
振り向くと。。。
品の良いおじいさんがそこに立っていた
「新田さんですか?
それなら、ほら。。。
あそこにいらっしゃいますよ。」
私は、庭で日向ぼっこをしている車椅子の
あのおばあちゃんを指差しながら
そう答えた
「ご面会の方ですか?」
「はい。。。
彼女をずっと探してたんです。」
「それでは、ちょっと呼んできますね。
ここでお待ちください。」
「はい、ありがとうございます。」
そのおじいさんは。。。にっこり笑って
頭を下げる
その姿は。。。
どことなく気品が漂っていた

おばあちゃんを庭から
おじいさんの待つラウンジに連れてくる
すると。。。
おじいさんを見るなり
おばあちゃんが怒鳴り出した
「いったい、どれだけ待ったと思ってるの?
どう考えたって遅すぎるわよ。
どんな思いで。。。今日まで暮らしていたのか
あなたにわかる?」
「すみません。。。
お待たせしてしまって
でも、ようやく。。。
あなたを探し出せました。
よかった。。。
どうか。。。どうか
結婚してください。」
。。。えっ???
まさかの。。。プロポーズなの?
私は、急に始まった驚きの展開に
言葉も出なかった
事情はよくわからなかったが
このおじいさん。。。
おばあちゃんをずっと探していたって言ってたもの
そこにはきっと
ずっごいロマンスがあったに違いない
おばあちゃん。。。
なかなかやるね
そんなことを思っていると
おばあちゃんは。。。
今度は力のない声で
こう答える
「結婚?
今更、無理よ。。。
私はもう、こんなに歳をとってしまって
そんな力は残ってないわ。
結婚するには。。。パワーがいるでしょ。」
「大丈夫。。
ちゃんと手は打ってあります。
ほら。。。彼女を覚えていますか?」
いつのまにか
おじいさんの後ろに
ひとりの女性が立っていた
その女性には。。。
どこか見覚えがある
あれは。。。
えっと。。。
う~ん。。。
私は、目をこすって
もう一度。。。よぉ~く見た
思い出した!!!
そうだそうだ
その女性は。。。
どこからどう見ても
。。。魔法使いのおばあさんだ!!!
自分でも、変なことを言っているのはよくわかっている
でも。。。
小さい頃から
私が頭の中で描いていた
魔法使いのおばあさんそのものなのだ
「あっ。。。あなたは!!!
あの時は、大変お世話になりました。」
車椅子のおばあちゃんは、その女性と
どうやら、知り合いらしい。。。
「おひさしぶりね。。。
実は。。。
あなたにどうしても
謝らなければならないことがあるの。
ほら、あの日
12時の鐘の音とともに
カボチャの馬車を消したでしょ。
その時、うっかり。。。
あなたが残したガラスの靴も消しちゃったのよね。
ごめんなさい。
悪気はなかったのよ。

ただ、そのせいで。。。この王子さま。。。
あなたを探す術をなくしてしまってね。。。
それで、あなたを探し出すのに
こんなに時間がかかったってわけ。
だから、王子さまを責めないであげて。
みんな、私のうっかりミスのせい。
つぐないとして。。。
あなたと王子さまを
若返らせてあげることにしたわ。
それで、どうか許してね。
それにしても。。。
あなた。。。
なんでリアルの世界まで逃げてきたの?
ちょっと、遠すぎるでしょ。」
「だって。。。
すぐ見つかっちゃうんじゃ
ありがた味がないかなと思って。。。
絵本の中の世界は、意外と狭いし。。。
でも、ずっと後悔してました。
なかなか、見つけてもらえなかったから。。。」
この人たち。。。何を言っているんだろう?
みんなで私をからかってるの?
それとも。。。
集団で、認知症が進んでいるの?
ぽかんと口を開けて
私は、その様子を見ていた
車椅子のおばあちゃんは。。。
そんな私にこんなことを言う
「短い間だったけど
お世話になったわね。。。
聞いていたから、もうわかっていると思うけど
私。。。
ここから出ていくことになったわ。
いろいろ気を遣ってくれてありがとう。
あなたは、きっといいヘルパーさんになるわよ。
頑張ってね。。。」
私の頭の中は。。。
ただただ、真っ白で。。。
固まってしまっていて。。。
なんの言葉も返せなかった
「それじゃ、そろそろ絵本の中へ帰りましょうか。。。
若返って。。。永遠に幸せに暮らし始めるところから
やり直しですね。。。
永遠は、長いですよ。。。末永くよろしくお願いします。
僕の。。。シンデレラ。。。」
シッ。。。シンデレラ???
あの品の良いおじいさんが
真顔でこんなことを言うと
なんだか。。。真実味を帯びてくるから不思議だ
でも。。。
こんなことあるはずが。。。
私はなおも。。。
固まっていた
すると。。。
魔法使いのおばあさん。。。
手にもった杖をふる。。。
「ビビディ・バビディ・ブー」
ブー。。。ってか。
この場合。。。そうだよね。。。ブーだよね。。。
次の瞬間
私の担当だった車椅子のおばあちゃんと
品の良いおじいさん
それと。。。
どっからどうみても
他に例えようのない
魔法使いのおばあさんの3人が
私の目の前から消えたのは
。。。言うまでもない

3人が消えたあとには
一冊の絵本が落ちていた

タイトルは、もちろん。。。
「シンデレラ」
そんなぁ~。。。
○ ○ ○
どれだけ時間が経ったのだろう。。。
まだ、呆然としている私に
ちあきさんが声をかけてくれた
「ぼーっとしちゃって
いったいどうしたの?」
私はそこで、やっと我に帰る
あまりのことに
びっくりしてしまって
泣きながら
今起こったすべてを
ちあきさんに話した
信じてもらえないだろうと
どこかで、覚悟しながら
話を聞き終わると
ちあきさんは優しい声でこう言った
「だからさ。。。前にも言ったでしょ。
ここにはびっくりすることがたくさんあるって。
考えてもごらんなさい。
ここにいるお年寄りたちの人生の時間
全部集めたら。。。どれだけの時間になると思う?
その時間たちがすべて
この特別養護老人ホームには
詰まっているのよ。
少々。。。不思議なことが起こったって当たり前。
起こらない方が不思議なくらい。
だからね。。。
もう泣かないで。。。
そっか。。。あのおばあちゃん。
シンデレラだったのね。
どおりで。。。浮き世離れしてると思ったわ。
あっ。。。その絵本
本棚に戻しておいてね。」

ちあきさんは、それだけ言うと
さっさと自分の仕事に戻っていった
なんにもなかったような
平気な顔をして
さっすが ちあきさん!!!
彼女は本当に。。。
頼れる先輩だ
ちあきさんがいてくれるから
ここに入って。。。まだ、日の浅い私だけど
精一杯やろうって気になる。。。のだ
おしまい

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DNA鑑定をしろとか
そんな、難しいことは言ってない
あれほど大きなヒントを
わざわざ残してきたのに
なんで。。。わかんないのかな?
それも。。。
あんなに珍しいものなんだから
すぐ、アシがつくはず
国家的な搜索機関が動いているでしょ
それでも、見つからないなんて
信じられないわ。。。
・・・・・・。
。。。っと
いつまでもこんなこと
言っていても仕方ないわね
もう、いいかげん
待つことにもくたびれてしまった。。。
○ ○ ○
「また、あのおばあちゃん
一人でブツブツ何か言ってるわね。
最近、認知症がだいぶ進んできたみたい。
ちゃんとフォローしてあげましょうね。」
職場の先輩。。。
ちあきさんがアドバイスをくれる
「はい。。。充分、気を付けます。」
私はそう答えて
庭で日向ぼっこをしているおばあちゃんを見つめた
ここは、とある。。。特別養護老人ホーム
陽だまりの中、車椅子に座って。。。
ブツブツと独り言を言っているのは
先月、入所したばかりのおばあちゃん
あのおばあちゃんは。。。
私の担当なのだ
おばあちゃんは始終。。。
独り言を言っている
ここに来るまでは、一人暮らし
結婚はしていなかったらしい
昔は、姉妹で暮らしていて
そのお姉さんたちは。。。
もう、すでに亡くなってしまっている
ここに来てから
何度もいろいろ話しかけているけれど
いつも。。。
訳の分からないことを呟くばかり
証拠を残してきた。。。とか
なぜ、探せないのか。。。とか
まるで、人を寄せつけない感じ
推理小説が好きだったのかもしれない
自分がルパンのような怪盗だと思い込んでいるのかな
認知症はだいぶ。。。
進んでいるようだった
ここには、いろんなタイプのお年寄りがいる
そして毎日、いろんな事件が起こる
先日も、警察がこのホームを調べに来た
入所されているおじいちゃんが
「人を殺してしまいました。」
と言って
警察に自首してきたそうだ
もちろん。。。
人など殺していない
テレビのサスペンスドラマを観ているうちに
頭の中で自分と犯人の区別が。。。
つかなくなってしまったのだろう
「事情は、分かっていますが
一応念のため。。。
中を調べさせていただきます。」
そう言って、警察が
ホームの中まで入ってきた時には
私は少々、驚いてしまった
「こんなこと。。。日常茶飯事。
もっと、びっくりすることがたくさんあるわ。
まぁ。。。ゆっくり慣れていけばいいのよ。」
ちあきさんは、いつも私に優しく仕事を教えてくれる
頼りになる先輩だ。。。
ちあきさんがいてくれるから
ここに入って。。。まだ、日の浅い私だけど
精一杯やろうって気になる
それにしても。。。
身寄りのないあのおばあちゃん。。。
最愛のお姉さんたちも亡くなって
面会に来る人もない
さみしい晩年。。。だなぁ
「あの。。。
ちょっとお尋ねしますが
ここに。。。新田さんという方はいらっしゃいますか?」
後ろからそう声をかけられた
振り向くと。。。
品の良いおじいさんがそこに立っていた
「新田さんですか?
それなら、ほら。。。
あそこにいらっしゃいますよ。」
私は、庭で日向ぼっこをしている車椅子の
あのおばあちゃんを指差しながら
そう答えた
「ご面会の方ですか?」
「はい。。。
彼女をずっと探してたんです。」
「それでは、ちょっと呼んできますね。
ここでお待ちください。」
「はい、ありがとうございます。」
そのおじいさんは。。。にっこり笑って
頭を下げる
その姿は。。。
どことなく気品が漂っていた
おばあちゃんを庭から
おじいさんの待つラウンジに連れてくる
すると。。。
おじいさんを見るなり
おばあちゃんが怒鳴り出した
「いったい、どれだけ待ったと思ってるの?
どう考えたって遅すぎるわよ。
どんな思いで。。。今日まで暮らしていたのか
あなたにわかる?」
「すみません。。。
お待たせしてしまって
でも、ようやく。。。
あなたを探し出せました。
よかった。。。
どうか。。。どうか
結婚してください。」
。。。えっ???
まさかの。。。プロポーズなの?
私は、急に始まった驚きの展開に
言葉も出なかった
事情はよくわからなかったが
このおじいさん。。。
おばあちゃんをずっと探していたって言ってたもの
そこにはきっと
ずっごいロマンスがあったに違いない
おばあちゃん。。。
なかなかやるね
そんなことを思っていると
おばあちゃんは。。。
今度は力のない声で
こう答える
「結婚?
今更、無理よ。。。
私はもう、こんなに歳をとってしまって
そんな力は残ってないわ。
結婚するには。。。パワーがいるでしょ。」
「大丈夫。。
ちゃんと手は打ってあります。
ほら。。。彼女を覚えていますか?」
いつのまにか
おじいさんの後ろに
ひとりの女性が立っていた
その女性には。。。
どこか見覚えがある
あれは。。。
えっと。。。
う~ん。。。
私は、目をこすって
もう一度。。。よぉ~く見た
思い出した!!!
そうだそうだ
その女性は。。。
どこからどう見ても
。。。魔法使いのおばあさんだ!!!
自分でも、変なことを言っているのはよくわかっている
でも。。。
小さい頃から
私が頭の中で描いていた
魔法使いのおばあさんそのものなのだ
「あっ。。。あなたは!!!
あの時は、大変お世話になりました。」
車椅子のおばあちゃんは、その女性と
どうやら、知り合いらしい。。。
「おひさしぶりね。。。
実は。。。
あなたにどうしても
謝らなければならないことがあるの。
ほら、あの日
12時の鐘の音とともに
カボチャの馬車を消したでしょ。
その時、うっかり。。。
あなたが残したガラスの靴も消しちゃったのよね。
ごめんなさい。
悪気はなかったのよ。
ただ、そのせいで。。。この王子さま。。。
あなたを探す術をなくしてしまってね。。。
それで、あなたを探し出すのに
こんなに時間がかかったってわけ。
だから、王子さまを責めないであげて。
みんな、私のうっかりミスのせい。
つぐないとして。。。
あなたと王子さまを
若返らせてあげることにしたわ。
それで、どうか許してね。
それにしても。。。
あなた。。。
なんでリアルの世界まで逃げてきたの?
ちょっと、遠すぎるでしょ。」
「だって。。。
すぐ見つかっちゃうんじゃ
ありがた味がないかなと思って。。。
絵本の中の世界は、意外と狭いし。。。
でも、ずっと後悔してました。
なかなか、見つけてもらえなかったから。。。」
この人たち。。。何を言っているんだろう?
みんなで私をからかってるの?
それとも。。。
集団で、認知症が進んでいるの?
ぽかんと口を開けて
私は、その様子を見ていた
車椅子のおばあちゃんは。。。
そんな私にこんなことを言う
「短い間だったけど
お世話になったわね。。。
聞いていたから、もうわかっていると思うけど
私。。。
ここから出ていくことになったわ。
いろいろ気を遣ってくれてありがとう。
あなたは、きっといいヘルパーさんになるわよ。
頑張ってね。。。」
私の頭の中は。。。
ただただ、真っ白で。。。
固まってしまっていて。。。
なんの言葉も返せなかった
「それじゃ、そろそろ絵本の中へ帰りましょうか。。。
若返って。。。永遠に幸せに暮らし始めるところから
やり直しですね。。。
永遠は、長いですよ。。。末永くよろしくお願いします。
僕の。。。シンデレラ。。。」
シッ。。。シンデレラ???
あの品の良いおじいさんが
真顔でこんなことを言うと
なんだか。。。真実味を帯びてくるから不思議だ
でも。。。
こんなことあるはずが。。。
私はなおも。。。
固まっていた
すると。。。
魔法使いのおばあさん。。。
手にもった杖をふる。。。
「ビビディ・バビディ・ブー」
ブー。。。ってか。
この場合。。。そうだよね。。。ブーだよね。。。
次の瞬間
私の担当だった車椅子のおばあちゃんと
品の良いおじいさん
それと。。。
どっからどうみても
他に例えようのない
魔法使いのおばあさんの3人が
私の目の前から消えたのは
。。。言うまでもない
3人が消えたあとには
一冊の絵本が落ちていた
タイトルは、もちろん。。。
「シンデレラ」
そんなぁ~。。。
○ ○ ○
どれだけ時間が経ったのだろう。。。
まだ、呆然としている私に
ちあきさんが声をかけてくれた
「ぼーっとしちゃって
いったいどうしたの?」
私はそこで、やっと我に帰る
あまりのことに
びっくりしてしまって
泣きながら
今起こったすべてを
ちあきさんに話した
信じてもらえないだろうと
どこかで、覚悟しながら
話を聞き終わると
ちあきさんは優しい声でこう言った
「だからさ。。。前にも言ったでしょ。
ここにはびっくりすることがたくさんあるって。
考えてもごらんなさい。
ここにいるお年寄りたちの人生の時間
全部集めたら。。。どれだけの時間になると思う?
その時間たちがすべて
この特別養護老人ホームには
詰まっているのよ。
少々。。。不思議なことが起こったって当たり前。
起こらない方が不思議なくらい。
だからね。。。
もう泣かないで。。。
そっか。。。あのおばあちゃん。
シンデレラだったのね。
どおりで。。。浮き世離れしてると思ったわ。
あっ。。。その絵本
本棚に戻しておいてね。」
ちあきさんは、それだけ言うと
さっさと自分の仕事に戻っていった
なんにもなかったような
平気な顔をして
さっすが ちあきさん!!!
彼女は本当に。。。
頼れる先輩だ
ちあきさんがいてくれるから
ここに入って。。。まだ、日の浅い私だけど
精一杯やろうって気になる。。。のだ
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